日本学生ハーフ(新4年生)
各学年ごとに出走した選手の成績をもうちょっとだけ詳しく見ておきたいと思います。
まずは新4年生、新年度の主将となる小澤くんを含め5名が出走。
主力どころでは櫛田くん、下條くん、杉本くんといった箱根本戦組が欠場。
特に櫛田くんはケガの再発とかでなければよいのですが…
下條くんはハーフの持ちタイムを作っておきたかったかなと思いますが、ここで無理しても仕方ないですからね。
※ここからは敬称略
4位 富田 62分10秒
5キロ毎のタイム 14:30-29:13(14:43)-43:49(14:36)-58:48(14:59)-62:10(3:22)
本人は3位に入れなかったことが相当悔しかったようですが、私としてはこれをまた糧にして駅伝にぶつけて欲しいなと思います。
展開としては箱根本戦同様に最初から飛ばしていきましたね。最近の駅伝では高速化の影響かハイラップで入っても最後の落ち込みが少なくなってきたように感じます。後半に余力を残すというよりは、ある程度突っ込んで入る、というレース展開が必要なのかもしれません。もちろんその走りをするには裏付けできるスタミナ、持ちタイムがあり、本人が自信を持つ必要がありますね。
そういう意味では素晴らしい入り。そこからゴールでまで大きくラップは落ちませんでした。15キロまではキロ2分55秒程度のペースで走り抜けています。
他校のエース級と渡り合うためには最後の5キロの落ち込みをどこまで抑えられるか、ということになりそうです。
7位 小澤 62分22秒
5キロごとのタイム 14:30-29:14(14:44)-43:51(14:37)-59:03(15:12)-62:22(3:19)
インカレ→箱根予選→全日本→箱根本戦と大崩れなく走り切り、新主将として臨む最初のレースでも結果を残しました。この安定感は素晴らしいと思います。やはり、1,2年時にケガで泣いた時期を送ったことも影響しているのかもしれないですね。
富田同様、最初から飛ばしていきました。最後の富田との差(12秒)はラストスパート、つまりはトラックのスピード部分かなと思います。スタミナに関しては文句なしと思っていますので、春のトラックシーズンでスピードを磨いてほしいかなと期待します。
37位 加藤 63分40秒
5キロごとのラップ 14:30-29:40(15:10)-44:53(15:13)-60:19(15:26)-63:40(3:21)
1年時から箱根2区を走るなどいわゆるエース区間を走る機会が多いことから求められているものの高さが伺えますが、正直なところ1年時の箱根2区がピークで、その後はちょっと物足りない結果に終わってしまったかな、という印象です。
今回もタイム的にはまずまずですが、加藤選手に求めているのはこのレベル感ではなく、やはり富田、小澤両選手くらいは走ってほしかったのが本音です。
それでも最初の5キロを突っ込んで入れたのは収穫だと思います。その後は急激に1キロ3分超のペースまで落ち込んでしまったのが今後の課題ですね。せめて3分ペースで走り切れれば62分台は出せたと思います。
去年の箱根予選会を考えればハーフ62分台で走る力はあるので、あとはいかに安定して結果を出せるか、というのがもう一回箱根2区を走るためのテーマとなりそうです。
67位 漆畑 64分14秒
5キロごとのラップタイム 14:39-29:35(14:56)-44:54(15:19)-60:49(15:55)-64:14(3:25)
漆畑選手はスピードに関してはチーム内でもトップ争い。今までの結果からも課題はやはりスタミナということになりそうです。
今回については15キロまでは合格点、というか十分な結果。15キロ以降が落ち込みすぎかな、という感じです。全日本の距離ならともかく、さすがに1キロ3分10秒ペースまで落ちてしまうとなかなか箱根メンバー入りがつらいかなという印象。
もちろんスピードは魅力的な選手なので夏合宿を含めスタミナ面の成長を期待したい選手です。
240位 勝浦 66分26秒
5キロごとのラップタイム 15:14-30:50(15:36)-46:36(15:46)-62:51(16:15)-66:26(3:35)
同期が最強世代と呼ばれ、タイムを伸ばす中、なかなかもどかしい状況が続いているな、という印象です。
それでも半分近くがDNSした中で出走したことは評価できると思います。内容としては勝浦選手も15キロ以降が少し落ちすぎかなという印象。ここをせめて1キロ3分10秒を切るくらいで走れれば65分台で走破できたと思います。
明治には4年生で急に『化ける』選手がよく現れます。ここでめげずにラスト1年の成長に期待したいと思います。